[ホンダ]ゼストスポーツルーフの塗装劣化・再塗装
ご無沙汰しております、約一年ぶりの投稿となりました
昨年の春先から一年間
週に1、2日ほど平日休みを取りながら、講習通いをしておりました
講習の内容につきましては、改めてご報告させて頂ければと存じます
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車検で入庫のゼストスポーツ、あまり見かけないターボ付き車両です
手入れの行き届いている車両ですが、経年劣化からルーフの塗装が・・・
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錆は発生していませんが全体に艶がなくなり、ところどころクリヤーが剥がれています
継続車検取得後、外装もリフレッシュすることになりました
剥がれ始めているクリヤーを全て除去後、下地を整えてルーフの再塗装を施します
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作業は少し先へ飛びますが、ルーフ全体をサンドペーパーで研磨しました
何か所か飛び石の接触等で塗装が欠けており、
作業前に発見できませんでしたが、よく見ると小さな錆が発生してました
研磨した塗膜をさらに粗いサンドペーパーで研磨して錆を削ります
錆を除去した後、地肌が出ている箇所にプライマーを塗装します
バックドアのスポイラー接地面も同じく錆が発生していたので
ルーフと同じく錆を取り除き、プライマー処理します
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プライマー乾燥後、金属の地肌が露出しないように研磨して
バックドアに続いてルーフ全体をサフェーサーで塗装します
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![](https://takes.site/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_5912.jpg)
サフェーサー乾燥後、細かい番手のサンドペーパーで均一に研磨します
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研磨後最初にバックドア上部及び、ルーフサイドレール~Aピラーの塗装をします
その後ルーフ全体と、今回は二度に分けて塗装をしました
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![](https://takes.site/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_5926.jpg)
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乾燥後ルーフのマスキングをはがしてルーフの塗装に移ります
今回のように、ルーフの塗装を手掛ける際に気を付ける事があります
修理車両のゼストもそうですが分離タイプのルーフは、
サイドレールとルーフの接合箇所にコーキングを塗布して水分の侵入を防いでいます
年式が古くなるにつれてコーキングが劣化し、コーキングの接合面から水が車内へと侵入します
ゼストもコーキングのひび割れが確認できます
![](https://takes.site/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_5932.jpg)
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オーナーの皆さんが気付かぬ内に、トランクや運転席の足元が濡れているなどの
トラブル原因の一つなので、コーキングを塗布してから上塗り塗装をします
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コーキング後、先に塗装したバックドアとサイドレール部は
塗装が付着しないようにマスキングをします
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ごみの付着に気を付けて塗装ブースにて本塗装をします
![](https://takes.site/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_5943.jpg)
塗装後も15分程度ブースを稼働させて、ごみの付着を防ぐとともに
マスキングを剥がすまでの時間を短縮させます
マスキングに塗られた塗料を指で乾き具合を確かめて、問題なければ強制乾燥前に
先に塗装したバックドアとサイドレール部のマスキングを剥がします
![](https://takes.site/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_5947.jpg)
![](https://takes.site/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_5948.jpg)
マスキングを剥がし終えてから塗装したルーフなどが60度ほどになる様に、
ブース内の温度を調整して塗料を強制乾燥します
強制乾燥することで塗膜の硬化を促進します
![](https://takes.site/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_5952-1.jpg)
ひび割れも無事に改善されました
水漏れの症状はゼストのオーナー様から伺っておりませんでしたが
今後の予防のためにコーキングを塗布いたしました
乾燥後ポリッシングをして塗装面をさらに仕上げ、取り外したスポイラーなどの
付属品を組み付けてルーフの劣化修理は無事に完成です
![](https://takes.site/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_5958.jpg)
![](https://takes.site/wp/wp-content/uploads/2020/06/DSC_5959.jpg)
この度はご用命くださり、ありがとうございました