[ホンダ]ゼストスポーツルーフの塗装劣化・再塗装

ご無沙汰しております、約一年ぶりの投稿となりました

昨年の春先から一年間

週に1、2日ほど平日休みを取りながら、講習通いをしておりました

講習の内容につきましては、改めてご報告させて頂ければと存じます

車検で入庫のゼストスポーツ、あまり見かけないターボ付き車両です

手入れの行き届いている車両ですが、経年劣化からルーフの塗装が・・・

錆は発生していませんが全体に艶がなくなり、ところどころクリヤーが剥がれています

継続車検取得後、外装もリフレッシュすることになりました

剥がれ始めているクリヤーを全て除去後、下地を整えてルーフの再塗装を施します

作業は少し先へ飛びますが、ルーフ全体をサンドペーパーで研磨しました

何か所か飛び石の接触等で塗装が欠けており、

作業前に発見できませんでしたが、よく見ると小さな錆が発生してました

研磨した塗膜をさらに粗いサンドペーパーで研磨して錆を削ります

錆を除去した後、地肌が出ている箇所にプライマーを塗装します

バックドアのスポイラー接地面も同じく錆が発生していたので

ルーフと同じく錆を取り除き、プライマー処理します

プライマー乾燥後、金属の地肌が露出しないように研磨して

バックドアに続いてルーフ全体をサフェーサーで塗装します

サフェーサー乾燥後、細かい番手のサンドペーパーで均一に研磨します

研磨後最初にバックドア上部及び、ルーフサイドレール~Aピラーの塗装をします

その後ルーフ全体と、今回は二度に分けて塗装をしました

乾燥後ルーフのマスキングをはがしてルーフの塗装に移ります

今回のように、ルーフの塗装を手掛ける際に気を付ける事があります

修理車両のゼストもそうですが分離タイプのルーフは、

サイドレールとルーフの接合箇所にコーキングを塗布して水分の侵入を防いでいます

年式が古くなるにつれてコーキングが劣化し、コーキングの接合面から水が車内へと侵入します

ゼストもコーキングのひび割れが確認できます

オーナーの皆さんが気付かぬ内に、トランクや運転席の足元が濡れているなどの

トラブル原因の一つなので、コーキングを塗布してから上塗り塗装をします

コーキング後、先に塗装したバックドアとサイドレール部は

塗装が付着しないようにマスキングをします

ごみの付着に気を付けて塗装ブースにて本塗装をします

塗装後も15分程度ブースを稼働させて、ごみの付着を防ぐとともに

マスキングを剥がすまでの時間を短縮させます

マスキングに塗られた塗料を指で乾き具合を確かめて、問題なければ強制乾燥前に

先に塗装したバックドアとサイドレール部のマスキングを剥がします

マスキングを剥がし終えてから塗装したルーフなどが60度ほどになる様に、

ブース内の温度を調整して塗料を強制乾燥します

強制乾燥することで塗膜の硬化を促進します

ひび割れも無事に改善されました

水漏れの症状はゼストのオーナー様から伺っておりませんでしたが

今後の予防のためにコーキングを塗布いたしました

乾燥後ポリッシングをして塗装面をさらに仕上げ、取り外したスポイラーなどの

付属品を組み付けてルーフの劣化修理は無事に完成です

この度はご用命くださり、ありがとうございました

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