ニュービートル・バンパーとフェンダー交換&おまけも色々
今回ご紹介するのはVW車New Beetleです
2010年に販売を終えた素晴らしいデザインのニュービートル
しかしながら丸みを帯びた愛くるしいデザインには賛否両論ありまして、良いと悪いの両極端です
個人的には走行性能に機敏さは欠けています(ノンターボ車)が、存在感とハンドルを握る楽しさのある車ですね
損傷はバンパーとフェンダー↓
樹脂製のフェンダーとバンパー、ともにぱっくり割れてしまってるので要交換です
ニュービートル、デザインもユニークなら外れ方もユニークというかはた迷惑というか…
フェンダーとバンパーが一体で外れます、事故と関係のない反対側のフェンダーも一緒に外す必要があります
部品が外れた車体はこんな状態に↑
登録されて15年の月日のうちに付いてしまったバンパーの付属品や、反対側のフェンダーもキズなど塗装の痛みのある箇所に手を加えました
新品バンパーと新品フェンダー、製造工場が違うのでしょう?別色の下地が塗られた状態で届きました
まずは新品部品にサフェーサー(下地)処理をします
その後研磨処理をして他の部品と一緒にベース(黒)・クリアー塗装します
年末でバタバタしており写真を撮り忘れましたが
乾燥後バンパーに付属品を組みフェンダーを合体させてすぽっとボディーに取り付けます
そののち先に取り外したヘッドライトとフェンダーライナー(内側のカバー)を元に戻します
組み付け後タイヤの空気圧調整をして、脱着したことで位置がずれてしまった可能性のある
ヘッドライトの光軸調整を施し完成です
ここまでは順調だったんです…
その後思いもよらぬ大事件が起きます…
時は12月30日、さあ年内(2017年)最後の納車だ!一年間の感謝を込めて洗車しよう!と、フード(ボンネット)を優しく閉めたんです… 優しくですよ!
気が付いたときには手遅れでした…↓
な・な・ナント!!! フードと塗ったばかりの新品フェンダーが接触事故!
えっ!なんで?
しばらく主(あるじ)立ちつくし…
もう苦笑いするしかありませんでした…、だってニュービートルだもの…
フードを開けてフェンダーとドッキングした箇所を確認すると↑
今回の板金塗装入庫前から接触していた跡がありました、塗装も剥げて錆が出ています
見事にフードの跡が…↓
つぎに主が手にしたのは携帯電話、速攻お詫びの連絡です
状況を説明させて頂いて一旦このまま納車させていただく(年明け再入庫)か、そのままお預かりするか、お客様に判断を仰ぎます
お答は「そのまま預かってください」でした
納車を楽しみにしてくれていたであろうS様、本当にすみません…
塗り直しです…
そうなんです、また外すんです、この状態に↓
嘆いていても元には戻りませんから、なぜ接触してしまったのか?原因を探します
フードの裏側を観察すると塗装が垂れた跡がありました、どうやら過去に交換歴があるようです
フードの位置、高さが決まるフードロック↑
どうも位置が低くなっているのが主な原因です
ロックは中心から上下左右に5ミリづつぐらいの調整しろがあります、3本のボルトを緩めて一番高く調整しましたがフェンダーとフードの隙間は改善しません
ロックが取りついている樹脂製のサポートが下方向に変形しているようです
フェンダーとの隙間はロックの固定位置を1センチほど上に取り付ければ丁度良くなる筈です
フレーム(骨格)にボルト締めされているだけの樹脂製サポートですから、あまり強い力を加えると割れてしまいます
なのでロックの固定箇所を上手く利用してアタッチメントを取付け上方向に修正します
アタッチメントはアングルを溶接して製作しました
上方修正後にフェンダーとバンパーを仮合わせしたところ、無事に隙間が確保されました
早速フェンダーのキズを直して再塗装↓
乾燥後、2度目の組み付けをして完成です
右側のフェンダー今度こそ隙間ばっちり↓
左のフェンダーだけ隙間なぜか元々ばっちり↓
S様お待たせして申し訳ありませんでした
今回の修理で主(あるじ)の経験値は1つばかりですが上がったようなので
今後もどうぞよろしくお願いします
おまけ…
エンジンのカバー外すのにオイルゲージ抜いたらゲージガイド粉々…
新品に換えておきました、、、
もちろん!サービスです